手作りの田舎そばを食べに、そばやへ < そばや / 徳島県 >
四国で麺類と言えば、香川県の "讃岐うどん" の存在があまりに大きいので 他の麺はその陰に隠れがちですが、その土地土地にご当地の麺があります。
徳島県山間部にある こちらのお蕎麦屋さんは、立地・遭遇率共に一級の秘境店舗です。
実はそば処・徳島県山間部
場所は 徳島県三好市池田町。県西部、高校野球で一世を風靡した 「池田高校」 がある街。中心の阿波池田駅から一駅と少し。と言っても各駅停車しか停車せず その本数が極端に少ないので、自家用車での訪問が便利。周辺の道路道幅が狭いので運転・離合に注意。
お店の入口
よそのおうちに入っていく感じ。駐車場は左奥の辺り。
店舗・看板は 全て手作り感あふれる造り。おそばを含め 作り手のお気持ちを随所で見ることができます。
背後の土盛りは JR土讃線。岡山・香川県から高知県を結ぶ JR四国の主要路線の一つ。1時間に1~2本、列車が駆け抜けて行きます。
手作り感・田舎の味を楽しむおそば
壁にかけられた 手作りのメニュー表
一番シンプルな "生そば" を注文。"きそば" と読みます。茹でたてのそばを醤油をかけて食べる、讃岐うどんで言うところの しょうゆうどん、の そば版。目の前に出てきた瞬間 そばの良い薫りが漂い、食欲を盛り立てます。
やや太めの蕎麦が この地方のご当地麺。徳島県のそば処は同じ山間部の祖谷(いや)ですが、特徴がよく似ています。「すする」 より 「食べる」 感じ。
そばらしく 薬味にわさびが合います。そばは鰹節とも相性が良いので そちらも是非試してみたいところ。
この一杯ではお腹いっぱいにはならず、もう一杯、、、
と行きたいところですが、なんせ1日30杯限定、それも土日のみ営業。そばを楽しみに来られる他のお客さんのことを考えて、一杯だけ味わうことにしました。
そばやとは
店名は 「そばや」
え? それだけの情報で、、、
たどり着けるのです。
「三縄 そばや」 と検索してみて下さい。
食べた後で 店主さんと少しお話ができました。
あるじである矢川さんは、元々 町会議員さん。が、趣味で行っていたそば打ちが楽しくなり 政治の世界から引退、こちらが本業になったそうです。ちなみにこの辺りの表札を見てみると 多くの家が "矢川姓" 。お蕎麦屋さんは一軒しか無いので、道に迷った時は 「おそばやさんどこ?」 と尋ねましょう。
こんな場所どうやって見つけたの?
冬に国道32号が通行止めになり、別の道を探して走っていた時 偶然発見。結果的にこちらの敷地をお借りして転回→引き返しましたが、これ以上行くと危なかったことでしょう。こちらの地域は 本格的な積雪がある場所なので、冬期に訪問する際は 注意が必要です。
< 自家用車 >
徳島空港から 約1時間30分、93km
高松空港から 約1時間20分、54km
高松駅から 約1時間40分、100km
< 鉄道 >
JR土讃線 三縄駅(みなわえき)下車 徒歩約20分、1.8km
※ 主な地点からの最速・最短距離