温暖な四国路。急な積雪にご用心 < 八十八番大窪寺付近 / 香川県 >
一般的に温暖なイメージのある四国地方ですが、場所によっては冬に雪がしっかり降るので 用心が必要です。
雪が積もった香川県山間部、四国八十八ヶ所・第88番大窪寺付近を巡回してみました。
香川 / 徳島県境の状況
国道193号 / 377号が交わる、香川・徳島の県境地点。
この路面は前夜降った雪が 昼間の気温上昇と共に融けて土と混ざり、泥水シャーベット状態になっています。
結願の里多和 & 天体望遠鏡博物館(さぬき市)
かつての多和小学校が生徒数減少により、平成24年3月に廃校。その後 残された校舎では、国から特別な許可を受けてどぶろくを製造して産直市で販売している他、天体観測に好条件な気候を生かして、寄贈された天体望遠鏡による天体観測が行われています。
結願は "けちがん" と読む。四国八十八ヶ所を全て回る事。
近くに四国八十八ヶ所第88番札所・大窪寺があり、ここを訪れるお遍路さんや観光客は多い。
その場所、かつての校庭はすっかり雪に覆われています。
88番大窪寺付近
88番大窪寺へ向かいます。
県境地点や旧多和小学校では少なかった路面の雪が この辺りから現れ始める。大窪寺の標高は450m。冬季間は積雪・凍結が頻繁にあります。
雪が積もった道路、凍った路面を慎重に走り、大窪寺手前の交差点までやってきました。ここを直進せず 左折して坂を上ったところが大窪寺。
一般的に 国道を外れると除雪はあまり行われません。そこに民家が無いと猶更です。
そんな場所なので ここの坂の途中で停まってしまうと、タイヤが駆動しなくなり動けなくなります。坂の下から勢いをつけて 一気に駆け上がります。
第88番大窪寺(さぬき市)
四国八十八ヶ所 結願の寺として。または香川県内の紅葉スポットとして 大勢の方々が訪れるこの場所も、雪が降るとこの通り。門前のお土産屋さんは開いておらず 静まり返っておりました。
雪が無くなることを期待して沿岸部を目指す
大窪寺から先、国道377号に戻り海を目指します。
一般的に香川県の沿岸部は 滅多に雪が積もりません。山間部はこの通りですが、平地に出ると雪が無くなると期待して。
高松自動車道・引田インター(東かがわ市)
...のはずだったのですが、
道路の雪は消えたものの 田畑や丘はうっすら積雪。香川県沿岸部で雪が積もることは何年かに一回の出来事です。
四国全体で見ると 海沿いで雪が積もることは稀ですが、県境を越えて 隣県に行く時など、峠の積雪に注意と備えが必要です。
高速道路は除雪車が多数配備されているわけではないので、雪が積もると 冬タイヤ(チェーン)規制とはならず、その多くが通行止めになります。
香川県は県民の多くが雪に不慣れで、スタッドレスタイヤ未着用のまま雪が積もった道に出てくる車が多い。普段雪が降らない地域に雪が積もった時は 外出を控えるか、公共交通機関での移動が良いです。
備えさえしっかりしていれば、普段見ることができない景色が見れるのはプラスです。
道路状況の参考に
第88番医王山大窪寺
< 自家用車 >
高松駅から 約1時間、36km
高松空港から 約40分、28km
< さぬき市コミュニティバス 志度多和線 >
ことでん志度駅・JR志度駅・オレンジタウン駅等に発着、大窪寺停留所下車
※ 主な地点からの最速・最短距離