四国のおすすめ観光スポットをご紹介

戦国大名の縁で四国で買うことができる北海道の有名菓子<道の駅きさいや広場/愛媛県宇和島市>

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北海道のおみやげの定番として知られている、ポテトチップスにチョコレートがかかった商品で有名なROYCE'(ロイズ、株式会社ロイズコンフェクト)さん。ある戦国武将の縁があって四国内で購入することができる場所があります。

道の駅きさいや広場

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道の駅きさいや広場(愛媛県宇和島市)

愛媛県南部、南予地方の中心都市・宇和島市。
ここには野菜や柑橘など農産物や豊かな宇和海で水揚げされる鮮魚。ご当地のおみやげや地元の有名料亭数軒が共同で運営するレストラン等、地元・県外問わず大勢の方々が訪れいつも賑わっている道の駅があります。

そんな人気道の駅の一角に、北海道を代表するお菓子のおみやげ「ROYCE'(ロイズ)」があるのは何故でしょうか。

伊達家十万石の城下町・宇和島

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宇和島城(うわじまじょう/愛媛県宇和島市)

市の中心にあり全国現存十二天守の一つ・宇和島城。この地における近代城郭の始まりは江戸時代に入る少し前の、慶長6年(1601)に築城の名手・藤堂高虎(とうどうたかとら)によって築かれた城に由来。
現在の城郭の姿は、慶長19年(1614)に入封した伊達政宗の長子「伊達秀宗(だてひでむね)」以降のもの。

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伊達政宗の長子長男ながら家督を継ぐことが許されず、遠く離れた宇和島の地で大名になった伊達秀宗。政宗公にとって一番最初に授かった男子だったが、それが側室の子であったため庶子(しょし、隠し子)として育てられ、若い頃には豊臣秀吉に人質として差し出されて過ごした期間が長かった等、家督を継ぐことはもちろん名将の長男とは思えないような不遇な暮らしを送った。
名前に「秀」がつくのはそのため。

転機は大坂冬の陣において父・政宗公と徳川方に参戦。その功績によって秀宗公は宇和島十万石を与えられ、別家を興すような形で宇和島藩の大名となった。江戸時代初期の慶長19年(1614)の入封から明治2年(1869)まで改易されることなく約250年もの間、宇和島は代々伊達家によって治められた。

伊達家がある仙台と宇和島は陸路の距離にして約1,200km(=四国八十八ヶ所の総距離とほぼ同じ)の距離がありますが、父・伊達政宗、子・伊達秀宗により始まった両城下町の交流は、江戸時代から現在まで絶えることなく行われています。

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幕末期に宇和島藩第八代藩主となった「伊達宗城(だてむねなり)」は、「四賢候(しけんこう)」の一大名に数えられたように、やがて訪れる新しい時代に対応した政策で新政府寄りの位置で明治維新を迎えることができたが、伊達本家がある仙台藩はそうではなかった。
慶応4年・明治元年(1868)に成立した奥羽越列藩同盟(おううえつれっぱんどうめい)によって新政府軍と戦うことになり(=戊辰戦争)、会津戦争を始め歴戦の末敗北した。

戊辰戦争後、古くは伊達政宗が幼少期を過ごした伊達ゆかりの地・岩出山(いわでやま)では、所領地が一万四千石から六十五石に大幅減封。これによって家臣たちを養うことができなくなることを憂慮した岩出山伊達家当主の伊達邦直(だてくになお)は、私財を整理して得た資金で当時新政府が推し進めていた蝦夷地(北海道)の開拓を志願。180人の移住者と共に蝦夷地へ渡り、数々の苦難を経て最終的には石狩平野北部の当別(とうべつ)の開拓に成功。街の礎(いしずえ)となった。

伊達家が縁となった三市町姉妹都市協定

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伊達家の元祖「岩出山」
伊達家が開拓した「当別」
伊達家の末裔が開いた城下町「宇和島」

これら三都市は伊達家が関わった縁ということで、平成18年(2006)3月に三市町間で姉妹都市提携が行われました。
(宇和島市と当別町個別の姉妹都市提携は平成21年7月)

チョコレート菓子メーカーのロイズさんの商品は、伊達家が開拓に成功した当別町にある「ふと美工場」で多くの製品が生産されています。前述の三姉妹都市提携もあって、宇和島市にある道の駅きさいや広場に出店。西日本では唯一、店頭でロイズ製品を購入することができる場所になっています。
同じように宮城県大崎市(旧岩出山町)にある「あ・ら・伊達な道の駅」でも宇和島と同様、伊達家の縁と姉妹都市提携によりロイズが出店しています。

宇和島限定商品

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こちら道の駅きさや広場(宇和島市)のロイズショップでは定番のロイズ製品はもちろん、

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時折、宇和島でしか購入することができない限定商品が登場します。

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この時は宇和島特産のブラッドオレンジの皮を練り込んだトリュフチョコレート。果実のほど良い苦みがチョコレートの濃厚な甘みと相まって、高級感を感じることができる限定商品でした。

道の駅きさいや広場

< 自家用車 >
高松駅から 約2時間50分、235km
松山空港から 約1時間30分、93km
< 公共交通機関 >
宇和島駅から 徒歩約15分

※ 主な地点からの最速・最短距離

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この記事を書いた人

野瀬 章史
野瀬 章史/ゲストハウスそらうみ 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 法名・照山の僧籍

四国高松でゲストハウスそらうみを運営する傍ら、四国八十八ヶ所霊場会公認先達として、お遍路さんの案内を務める。法名・照山(しょうざん)の僧籍も持つ。趣味はバイクツーリング、カヌー、登山、鉄道、料理など。日本の全離島・全地点を隅々まで回るべく、愛犬しょうとの日本一周旅の途上。