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一度は食べたい屋島の味覚 ~B級グルメ旅~(桃太郎茶屋&骨付鳥 一鶴|香川県高松市屋島)

思いのほか、長くなってきた屋島シリーズも今回で最終回。
今回は全編、飯テロシリーズでお送りいたします! 食いしん坊あつまれ~!

前回の「獅子の霊巌展望台」から「新屋島水族館」の横を通り過ぎ、そのまま進むと道は次第に林のような景色になります。途中に立っている電信柱が茶色く塗られて、まるで林の木の一部のようになっていました。

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景観を損ねないような工夫ですね、きっと!
こういう小さい気遣いって良いですよね。誰かが誰かのためを思って、こういう取り組みをしたんだろうな~と思うと、心がポッと明るくなって、にっこりしちゃいます(´▽`*)

そんな林を抜けると再び視界が開けた先にある展望台からは、屋島の北側に位置する山、「北嶺(ほくれい)」が望めます。屋島の名前の由来である、平たい屋根のような形が改めて確認できますね。

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この日はお天気がすごく良くて、手前にある女木島と男木島の向こうには、なんと岡山県まで望めました!
青い空×碧い海×蒼々と茂る緑、という自然色が視界いっぱいに広がる光景は、贅沢ですねー。

そこからくるんと振り返ったお向かいにあるのが、創業70年を超える老舗「桃太郎茶屋」さんです。

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ここでいただきたい名物といえば、やっぱりコレ!!!

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そう!
香川県民のお正月の味、「あんもち雑煮」...!!!

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実は、これが人生初のあんもち雑煮となる私。
口に合わなかったらどうしよう......と内心、ドキドキしつつ、、、ぱくっ。もぐもぐ。

もぐもぐ。

もぐもぐもぐもぐ.........

う~ん、とってもおいしいヾ(´▽`*)

心配不要でした。笑
白みそが甘いからなんですかね? 餡餅の餡と白みそがケンカすることもなく、微塵の違和感もなく。やさしく甘じょっぱい「あんもち雑煮」は、ただただ美味。

付け合わせには、これまた香川名物の「しょうゆ豆」が添えられています。
香川のしょうゆ豆は、そら豆を干してから煎り、熱いうちに唐辛子入りの醤油と砂糖などの調味液に漬け込みます。通常の煮豆とは異なっており、事前に煎ってあることで、噛むとポロッとくだけるような独特の食感が楽しめます。

こちら「桃太郎茶屋」さんでは、お正月以外にも一年中「あんもち雑煮」を食べられるそうなので! 香川県外出身者の「あんもち雑煮」未体験の皆さん、是非一度ご賞味ください。

そして、もう一つの屋島名物もいただいちゃいました。
その名も「いいだこのおでん」です!

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"いいだこ"は、体長20cm以下の小型のタコで、漢字で「飯蛸」と表記され、その名は雌の卵が煮られた際に、飯粒が詰まったように見えることからきています。

このおでんの特徴は、酢味噌でいただくこと!
おでんの出汁を吸って、小さくも旨味の塊となった"いいだこ"が、酢味噌にディップされることで、口に運んだ時の最初にパンチを持ちつつ、弾力感を噛みしめる中で"いいだこ"の中から染み出す甘み。

「いいだこのおでん」、かつては多くの店先で売られていたそうですが、イイダコの漁獲量が香川県内で大幅に減少しており現在は廃業してしまった店も多く、今や食べられる機会は大変希少になってしまいました。
屋島訪問の折には、機会があれば「桃太郎茶屋」さんにて是非ご賞味ください。

屋島山頂の施設もだいぶ遊びつくしたので、そろそろ下ることにします。

そして、向かう先は、屋島の麓にある名店「骨付鳥一鶴 屋島店」。

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屋島の観光ついでに立ち寄る県民も多い、言わずと知れたB級グルメですね。
駐車場も広くて停めやすいし、お店も天井が高くスタイリッシュな空間で居心地も良いです。

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「一鶴」はかつて、香川県丸亀市でカウンター7席のお好み焼きとおでんの居酒屋として営業していました。
ある日、創業者ご夫婦がハリウッド映画の一場面で骨付き肉にかぶりつくシーンを目にし、その印象的な場面を見て
『あんな豪勢な料理をお客さんにも味わってほしい』と思ったことが、骨付鳥の発想のきっかけとなりました。その後、試行錯誤を重ね1953年に骨付鳥を発売。

その結果、今や「一鶴」は丸亀市を超え、香川県全体、さらに全国に店舗を展開するほどの人気店となっています。

そんな「一鶴」のメインメニューの「骨付鳥」には、「柔らかくて熱々ジューシーな若鶏(ひな)」と「歯応え抜群のスバイシーな親鶏(おや)」の2種類あります。

どちらも、皮目が香ばしく、ピリっと胡椒などのスパイスの辛み感じる味付けになっているのですが、「若鶏(ひな)」と「親鶏(おや)」では、肉質が全く異なるので、それぞれ違った味わいが楽しめます。
幅広い年齢層に向いている食べやすい定番商品は前者の「若鶏(ひな)」で、噛みしめるたびに濃厚な肉の旨味が広がるのが後者の「親鶏(おや)」といったところ。もっと個人的な印象で言うと、前者の若鶏(ひな)はご飯のおかず感が強くて、後者の「親鶏(おや)」はお酒のアテにぴったりって感じです。

今回は、日中に車で訪問したので、おかず感を求めて「若鶏(ひな)」を注文することにしました!
注文してから、10~20分ほど待つと、香ばしい香りと共に、丸々1本、熱々の骨付鳥がやってきました。

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お皿にたっぷりと滴り落ちている鶏油と、このパリッと仕上がった皮目。

ビジュアルも抜群です...!!

右の骨の部分に、紙ナプキンをくるくるっと巻いて、手に持ち。

"ガブッッッ"っと、勢いよく食らいつきます!!

広がるパンチの効いたスパイスと、肉汁滴りつつも歯でスッと嚙み切れる柔らかい、熱々のお肉。

たまらん~~~~!

パクパクと夢中でお肉に食らいついていると、スパイスでヒリついてくる口の中。

そんな時は、付け合わせのキャベツを、お皿に沈む鶏油にくぐらせて食べましょー!
サッパリとしつつも味わい深いキャベツが、口の中をリセットしてくれます。
そして、リセットされたらば、またスパイスを求めて、肉に食らいついちゃう......というループが生まれますw おいしい~。

そして、もう一つ。
メインの「骨付鳥」以外にも、推したい商品があるんです。それがこちら。

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私が毎回必ず頼む「とりめし(スープ付)」です。

「とりめし」と「スープ」と「お漬物」の3点セットなのですが、これがめちゃくちゃおいしいんです!
骨付鳥は基本的に味が濃くてスパイシーな仕上がりなのですが、こちらはそれに対して鶏出汁の味がしっかりと感じられるようなふんわり優しい仕上がりになっています。

「とりめし」は、鶏のうまみが凝縮した鶏ガラスープを使ったしょうゆ味の炊き込みご飯。たっぷりのふわふわ錦糸玉子、椎茸、グリーンピース、紅ショウガが乗っていて、もっちりご飯と小さくカットされた親鳥の歯ごたえ。そして感じる、ほんのりとした甘み。
それらが、綺麗にまとまった完成された炊き込みご飯です(個人的に、炊き込みご飯の中ではこの子が最強だと思っている)。

更には「スープ」も絶品で、鶏皮とネギが具材として入った、薄味なのに鶏出汁の旨味をしっかりと感じるスープになっており、濃くてスパイシーな骨付鳥の辛みをリセットしてくれます。
商品名が「とりめし(スープ付)」なのですが、「いやいや!スープ、君ももっと主役面しようよ!!それだけのポテンシャルを君は持っているよ!!」と言いたいくらいの美味しさがあります。

ご飯ものについては「おにぎり派」か「とりめし派」か、人によって見解が分かれるところではあるし、おにぎりを骨付鳥の鶏油に、ちょんちょんとして食べるのも、確かに美味しくて好きなのですが、、、わたしは一鶴さんのとりめしが好きすぎて、断然「とりめし派」です。笑

骨付鳥の若鶏(ひな)派」「親鶏(おや)派」論争も去ることながら、「おにぎり派」か「とりめし派」か......皆さんはどちらがお好きですか?笑

今回訪問した「骨付鳥一鶴 屋島店」は郊外に立地しているので、他店に比べて比較的混雑という点でも利用しやすいかな?と思います! しかも、土日祝は通し営業なので、混み合う時間をずらして訪問するという調整もでき、融通が利いてオススメ◎

屋島ご訪問の折には、是非香川のB級グルメ「骨付鳥」も、ぜひご一緒に味わって行ってみてくださいね。

※詳しい情報は外部サイトをご確認ください。

【桃太郎茶屋】
所在地 〒761-0111 香川県高松市屋島東町1821
営業時間 11:00~17:00(不定休)
サイト https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37005813/

【骨付鳥一鶴 屋島店】
所在地 〒761-0112 香川県高松市屋島中町220-1
営業時間 平 日:11:00~14:00、17:00~22:00
     土日祝:11:00~22:00
     水曜定休
サイト https://www.ikkaku.co.jp/index.html
※2024/05/07(火)~ 屋島店はリニューアル工事のため長期休業します。

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コトバススタッフ
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安心・安全・快適なサービスを提供する事はもちろん、“Smile(笑顔)”&“Hospitality(おもてなし)”をもって、一生の思い出になるような「感動」を、お客様にお届けしたいと考えております。

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