引田の古いまち並み散策とレトロモダンな魅力に触れる旅(ヌーベルポスト&湾岸アート|香川県東かがわ市)
前回「井筒屋敷で楽しむ和三盆体験と引田の歴史散策(讃州井筒屋敷)」編では、「引田の古いまち並み」にある「讃州井筒屋敷」さんを主にご紹介してきました。
そんな「讃州井筒屋敷」さんを出て、少し歩いて角を曲がるとレンガ造りの八角形の窓が可愛らしい、レトロモダンな建物が見えてきます。こちらは昭和7年に建てられ、昭和52年まで営業していた「旧引田郵便局」です。
郵便のマークもなんだかオシャレですね!
建物は国の登録有形文化財として登録されており、郵便局時代の間取りを活かした「カフェ・ヌーベルポスト」というカフェに生まれ変わって、当時の姿を今の私たちに見せてくれています。
インテリアも、公衆電話やレコードプレーヤー、アンティーク家具などでしつらえられており、懐かしさと共に今では珍しくなったそれらに、ハッとさせられるような目新しささえ感じます。
どこを切り取っても素敵な空間です。
レトロ空間に夢中になり過ぎて、うっかり長居をしてしまいました!! さて、そろそろまち歩きに戻りましょう。
続いて見えてきたのは「松村家・泉家」。
「厨子二階(つしにかい)」と呼ばれる天井の低い2階部分がある造りになっており、そのサックスブルーの壁にある「虫籠窓(むしこまど)」も特徴的です。その名の通り、虫籠に似ていることから名づけられており、この「虫籠窓(むしこまど)」の形で、その町家がいつ頃造られたものかが分かるそうです!
「建築を知る=歴史を知る」ことに繋がるんですね。実におもしろい!
お次に向かうは、インスタ映えスポット。引田港にある170mほどの漁港の堤防に描かれた「ウォールアート(湾岸アート)」を見に行きます。が、湾岸へ見に行く前から既に「ウォールアート(湾岸アート)」がいっぱい!
道中には地図もあるので、観光客にもかなり親切な町づくりをしてくれています。そして、この地図を背にくるっと振り向けば......
「こっちだよ」って教えてくれているパンダさんが! パンダさんが指さす方向に従って港方面へ進みます。
パンダさんの道を進んで突き当たった先の景色がこちら!
分かりますかね? 写真中央当たり、防波堤の先にカラフルなアートが見えるあそこが目的地です。
防波堤の入り口にはこんな風に、中央の電柱を基準に左の道(赤いポール左を進む道)と、右の道があります。途中で両方の道を行き来できる階段もあるので、どちらの道を進んでも大丈夫です!
左の道を選ぶと、防波堤の上を歩けます。ぶぁーっと視界いっぱいに広がる海とその奥の山がとても素敵な景色が望めて、、、
右の道を選ぶと、防波堤の下を歩くことになり、途中にあるプチアート作品を見ながら歩くことができます。
防波堤の先まで歩くと、大掛かりな「ウォールアート(湾岸アート)」がたくさん並んでおり、その色とりどりに彩られたテイストの異なるアート作品にパッと心に花が咲いたような気分になります!!
この「ウォールアート(湾岸アート)」は、東かがわ市を活性化させたい!という地元の有志が立ち上がって、「東かがわ市湾岸アートプロジェクト」の一環で描かれました。幻想的な絵や、ポップな絵。実に様々なタッチの絵が描かれています。
空の色や、陽が照らす角度などの自然条件によっても、見え方や印象が変わるので、アートらしい自由さや奔放さを感じますね。
近くで見ても、離れてみても、インパクト大。ただ、引きでお写真を撮る際には、誤って海に落ちないように......!! くれぐれも気をつけてください!
そして、そんな素敵なアートを目前にして、少し心がザワついたことが一つ。アート作品はどれもとても可愛くて格好良くて、とても朗らかな気持ちになれたのですが、ふと、足元を見た時のゴミの数々。
おそらく、これらは海から運ばれてきた通称「海ゴミ」と呼ばれるものなのでしょう。でも「海ゴミ」って、海で生まれたわけじゃないんですよね。ヒトが、陸地で作って購入して使ったゴミが、こうやって海に投げ出され、流れ着いて「海ゴミ」と呼ばれる。「海ゴミ」は海から生まれたゴミではないことを思い出し、生活で出した正しいゴミ処分の徹底をしていきたいな......と改めて感じさせられました。
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今回は「積善坊」「善覚寺」「萬生寺」などのお寺には立ち寄らなかったのですが、それらも含めたとしても「引田の古いまち並み」内の移動にかかる時間は、ぐるっと一周したとして約20分。引田港のウォールアート(湾岸アート)まで足を延ばして30~40分かかるかな?といったところだと思います。
歩きやすい靴での訪問はマストですが、歩くの大変だった~!!というほどでも無く、日頃運動不足の体にはちょうどいいくらいの運動でした。
「引田の古いまち並み」は、レトロな町並みをのんびり歩く。そんな心のゆとりをお供にする旅にオススメの場所です。
2025年は瀬戸内国際芸術祭が開催される年。
関西万博も同時期に開催されるので、例年よりもたくさんの来訪が見込まれています。
夏会期には今回ご紹介してきた東かがわも新エリアとして加わるので、たくさんの人に魅力を知っていただければいいなー!と思います◎
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※詳しい情報は外部サイトをご確認ください。
【カフェ・ヌーベルポスト】
所在地 〒769-2901 香川県東かがわ市引田2253
サイト https://higashikagawa.net/food/nouvellepost
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【東かがわ関連アーカイブ】
養殖発祥地・引田で叶える"知識と味覚の冒険"(マーレリッコ&ワーサン|香川県東かがわ市)