ヤノベケンジ アート琴平 バス運行スケジュール
乗車場所 | 時間 |
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コトバスステーション高松朝日町 (駐車場あり) |
9:00発 ↓ |
JR高松駅 12番乗り場 | 9:15発 ↓ |
WeBase高松 | 9:30発 ↓ |
琴平 ことひら温泉 琴参閣前 |
10:30頃着 |
行程表
高松市内出発(9:00~9:30頃)=琴平(10:30頃) 到着後フリータイム(15:30発)=高松市内到着(16:30頃~17:00頃) |
※ バスは定刻に出発しますので、余裕をもってバス停留所へお越しください。
※ 当バスは完全予約制になります。前日17時までに1名様以上のご予約が無い場合は運行いたしません。ご利用希望の場合は、必ず事前のご予約をお願いいたします。
※ 当バスは往復バス料金を含むツアーとなります。片道利用の場合、往路もしくは復路の権利放棄は可能ですが、料金は3,800円のままとなります。
KOMAINU ―Guardian Beasts― Stainless steel,FRP,acrylic 2019
この作品は、左右2体が1対となる「狛犬」をモチーフに、地球環境の悪化、人類の分断や対立、国際紛争などから世界の守るための守護獣として2019年に彫像されました。
比叡山延暦寺(京都、2019年)、新型コロナ第1波時の瓜生山(京都、2020年)、ウクライナ侵攻直後の清水寺(京都、2022年)等、激動の時代に世界の安寧と人々の守護を祈念するため展示されてきました。この度、人々が再び自由に行き交うことを祈念し、金刀比羅本宮に奉納展示されています。
ステンレス、FRP、アクリル 2019年
制作:ヤノベケンジ
京都芸術大学ウルトラファクトリー
京都芸術大学ウルトラプロジェクト 学生チーム
(伊藤妃李、川本光七音、菅原菜都乃、髙瀬優月、舘花美咲、龍田英明、津戸麻珠子、 寺本桃衣、利倉杏奈、松森弘明、山田雄大、JIAYI HUANG)
SHIP’S CAT ~Washi designed by HORIKI ERIKO~
「SHIP’S CAT」は大航海時代に害獣から船を守り、船員の心を癒す友として、人間と共に世界中を旅してきた「船乗り猫」をモチーフに2017年より開始された作品シリーズで、世界各地を旅するように展示されています。旅の守り神として、あるいは、福を運ぶ猫として、旅の出会いや道中を助け、混迷する時代においても、人々を導いて欲しいという願いが込められており、その意図に共感した海上交通の守り神としても信仰のあつい金刀比羅宮のご理解のもと、ここに展示されています。和紙作家、堀木エリ子氏との共同作品。
和紙、FRP、LEDライト 2018年
協力:堀木エリ子アンドアソシエイツ、京都芸術大学ウルトラファクトリー
Washi designed by HORIKI ERIKO
モフモフ・コレクティブ
全身を毛だらけの柔らかな彫刻をつくる小西葵氏、有機的なボディに特徴的な顔を取り付けた山口京将氏の2名とアートユニットを組み、訪れた人々に癒しと安らぎをお届けします。
「モフモフ・コレクティブ」の活動は高松市内にとどまらずこの琴平町でも展開されています。街中にある小西 葵、山口京将そして新たに合流した京都芸術大学学生(髙瀬優月、舘花美咲、松森弘明、JIAYI HUANG)によ る「モフモフ・キャラクター」作品もお楽しみください。
●小西葵(こにしあおい)
現代美術家 1998年福岡生まれ。「不思議生物」をモチーフに柔らかな彫刻やパフォーマンスを通じて
独自の世界観を展開する。「ブルーピリオ ド展」「びわこビエンナーレ2022」などに参加。
●山口京将(やまぐちきょうすけ)
現代美術家 1999年和歌山生まれ。
京都芸術大学大学院在学中 毒を含む「キモ可愛い」宇宙人的キャラクター造形で空間の変容を創造する。
●展示場所
高松:丸亀町グリーン、WeBase高松、高松空港
琴平:こんぴら温泉湯元八千代、琴平文具店、ヒトツブビーズ店、中野うどん学校、染匠吉野屋
現代美術作家 ヤノベケンジ
大阪府茨木市出身。
大阪府立春日丘高等学校を経て、1989年京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。
英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに短期留学。
1991年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
1994年から3年間ベルリンに活動拠点を置き、現在は大阪府高槻市在住。京都造形芸術大学教授。
同大学内のウルトラファクトリーのディレクターを務める。
数々の御縁に感謝と恩返し
混沌とする世界へ、今こそ発信するとき
● 僕と香川
香川との御縁をいただいたのは2013年の瀬戸内国際芸術祭。小豆島に2つ作品が設置されたんですが、1つは《アンガー・フロム・ザ・ボトム》といって古井戸の神様の怒りが化け物に姿を変え人々を脅かすという作品。
ビートたけしさんが構想したものを僕が実現しました。翌年には作品を御神体として祀る『美井戸(ビート)神社』を島の皆さんに建立いただき、作品に愛を注いでくれています。
もう1つは坂手港の灯台跡にある巨大なミラーボールの上に水神様である“龍”を乗せた作品《スター・アンガー》。これは今も港のシンボルになって、島を訪れる皆さんを出迎えています。
以来、2016年の瀬戸内国際芸術祭では、高松市民の皆さんの協力をいただきながら、高松市美術館で大規模な個展を催して、そこで映画も制作しました。
そして2018年にはWeBase高松でお馴染みの《SHIP’S CAT (Returns)》を設置いただくなど、約10年に渡り、色んな人との出会い、ふれあい、本当に沢山の御縁を香川で紡いでいけました。今や僕の中で香川は“第二の故郷”となっています。
● 琴平への想い
これまで僕は島々や高松の皆さんに御縁をいただいてきました。香川の新たな地でも御縁を紡げたら、香川でお世話になった恩をお返ししたい、と考えていたところ、「おいでまい祝祭」を今年は琴平町でも催すという話を聞き、春に早速、町へと赴きました。
学生以来の琴平。当時の思い出は薄っすらとですが、改めて町の方々から話を聞き、コロナ禍での苦しみ、現状、金刀比羅宮の門前町としての歴史など教えていただきました。
町には参拝客があふれ、円山応挙をはじめとした芸術家、文化人も多数集まり、滞在して創作活動し、ある意味、日本の芸術文化の歴史を司るような作品が輩出されてきました。それを町全体で支えてきた場所が、この琴平なのだと。
また最近では若手クリエイターやアーティストを育成し、改めて文化芸術を発信させようというプロジェクトも動き出していると聞き、歴史的にも、あるいは未来においても可能性が豊かな場所であると強く感じました。 琴平の歴史、そして未来像を世界へ発信したいという町の方々の強い想いを受け、僕ができる事を最大限発揮したい、香川への恩返しの機会にできればと思いました。
● 導かれた運命、使命
《KOMAINU-Guardian Beasts-》は、2019年頃、温暖化の影響や自然災害が多くなり、また民族間・国際間の衝突やいがみ合いが増えてきたなと感じ、このままではいかんと、世界を守る守護獣みたいなものをと創りました。
比叡山延暦寺で奉納展示した後、新型コロナが猛威を振るってきて、“疫病退散”の魔除けとして京都芸術大学の門前に社会状況を睨むように設置。
今春はじまったウクライナ侵攻時には、京都の清水寺という非常に発信力のある場所に設置して世界平和を願うという、正に時勢と合わせたメッセージを世界に問いかけるような作品です。
そしてこの度、これまで以上に歴史深く、由緒正しき神聖な場である金刀比羅宮に《KOMAINU》を展示いただけるということは、未だ収束が見えぬ新型コロナに対し、今なお続く戦争に対し、収束や集結への願いやメッセージを世界に大きく発信できる機会だと思っています。また、歴史を活かし、未来を創ろうとしている町の皆さんへの励み、可能性を掘り起こすキッカケにもなればと思っています。
《SHIP’S CAT》は旅の守り神として制作した作品です。猫はネズミ退治のために古くから船旅に連れられていて、「SHIP’S CAT」(船乗り猫)と呼ばれ、船員の友やマスコットのような存在になっていたことが着想になっています。そして金刀比羅宮は周知のとおり航海安全を担う「海の神様」。コロナで交通が遮断され、人びとが動けなくなった世界を変えていく。
《KOMAINU》と共に、《SHIP’S CAT》にも世界に向け発信していくメッセージがあります。僕としては、この度の御縁は運命に導かれたもの、やるべくしてやる事なのだという使命にも感じています。
スペシャル・コラボレーション@コトヒラ
ヤノベケンジ×琴平のショップ&クリエイターによるスペシャルコラボが実現しました。ヤノベワールドに染まるイマジネーション溢れる町・琴平をお楽しみください。
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染匠吉野屋
香川県仲多度郡琴平町286オリジナルトートバッグづくり
シルクスクリーンを使い、ヤノベケンジ氏が描いた琴平限定イラストのトートバッグを作る体験。(体験料2500円/税込・約40分・予約制)
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ヒトツブビーズ店
香川県仲多度郡琴平町上櫛梨1132-5モフモフしっぽのブレスレットづくり
「SHIP’S CAT」をイメージしたビーズでゴムブレスレットを作る体験。猫のしっぽみたいなモフモフチャーム付。(体験料3300円/税込・約30分・予約制)
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中野うどん学校
香川県仲多度郡琴平町796KOMAINUソフト&グッズコーナー
写真映えする「おいりソフト」とKOMAINUのコラボレーション。店内にはヤノベケンジグッズを扱う特設コーナーも展開。
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琴平文具店
香川県仲多度郡琴平町183オリジナルノート製作
自分が好きな表紙と中紙を自由に選べる「KOTO NOTE」にヤノベケンジ氏直筆のイラストを箔押し可能。